アパートを借りよう|その7|電力メーターのこと
電力自由化
電力自由化が進められた結果、現在ではいろいろな会社と電気の契約をすることができるようになりました。
私も今回、不動産屋さんに斡旋されたところ以外の会社と契約することにしました。
自分のライフスタイルに合った料金プランを設定している電気会社があり、そこと契約すれば便利だと考えたからです。
結局、斡旋された業者じゃ無いと直に契約しづらい
ところがです。
新規で契約しようとすると、かなり面倒なことが発生することがわかりました。
電力メーターの管理番号がわからないと契約できなくなっていたのです。
どうやら、送電を担当している電気会社は、顧客の住所と電力メーターの管理番号を元に電気を送電するようにしているらしく、電力メーターの管理番号がわからないと引越し当日から電気を使うことができない、という事態が発生するようです。
電力メーターの管理番号
ちなみに、電力メーターは建物の外側から見える場所に必ず設置されています。
これは、検診に来る人が見やすいように外側に設置されているようです。
おそらく、部屋の内部に設置されていることは無いはずです。
メーターを見ると、管理番号が大きめに記載されています(機械の製造番号や型式番号よりも大きめな字で目立つところに書いてある)
私は結局自分で調べに行った
電力メーターの管理番号を教えてもらおうと、不動産屋さんや発電元の電気会社(中部電力)にも問い合わせましたが、不動産屋さんは番号を把握しておらず、電気会社も契約していない人に番号を教えることはできない、という回答でした。
結局、私は転居予定のアパートに足を運び、電力メーターを見つけて番号を控えてくる、という作業をせざるを得なくなりました。
余計なこの作業については、ちょっと理解に苦しむところです…
人々の幸福と業界の発展を願うなら、情報を開示すべき
個人情報のことがあったりするのはわかりますが、制度上、これがあるためにせっかくの電力自由化は流動化を望んでいないかのようなやり方をしているとしか思えません。
結局現実に起きていることは、情報を開示せず、やりとりを妨害している、というただそれだけです。
しかも、スマートメーターがついているのなら、電気会社は情報をオンラインで把握しているはずです。
それを開示しない、というのは明らかにおかしいです。
顧客を失いたくない気持ちはわかりますが、これでは消費者には不利益です。
そんなことをするくらいなら、何のため・誰のための自由化なのか?と思いますが…
こうした変な理屈がまかり通っているのが電気事業、ということみたいです。
この形がずっと続くなら、引越しのときに不動産業者から斡旋された電気会社にそのまま入るようになってしまいますし、そうなると電気会社は不動産業者に取り入って一種の販売代理店にしようともするでしょう。
情報を隠蔽したままで消費者の選択肢を奪うのなら、完全にフェアな形での自由競争が行われていくのかな?と思いますが…
電気会社で共同で電力メーター管理番号を管理する組織を設立しさえすれば、こんな不都合なことは起きないはずですし、費用は契約時に消費者から徴収しても適正範囲なら理解を得られるはずです(現に、電気会社は加入時に大々的な割引キャンペーンを打っているくらいなのだから)
この点、改善を望みます。